この春、小学英語が変わりました。

いよいよ2018年度が始まりました!(少し遅いですね)今年は何と言っても、小学校での外国語活動(英語)が2020年の新学習指導要領実施にむけ先行実施されます。市町村によってはもう少し軽めの移行措置の地区も混在します。皆様のお子様も真新しい外国語活動の冊子(3・4年)を持って帰ってきたのではないでしょうか。
ローマ字の指導もない中のアルファベット学習や、小学3年でWho~?を学んだり、いろいろ突っ込みどころも多い今回の大改訂(百年に一度の大改訂と称す人も多いです。)では実際にどんなことをどの学年で学ぶのかは文科省のHPに掲載されております。
今週あたりから一回目の授業が始まったのでないでしょうか。
ぜひリンク先もご覧ください。(↓文科省のページです)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/123/houkoku/1382162.htm

ちなみに、小3、小4の間は従来5年生からやっていた「外国語活動」が下りてきました。こちらは教科ではないので、まぁ早いうちから英語に慣れることは良いのではと思いますが・・・。
閑話休題。かつて知り合いで海外で日本語学校に従事されていた方から、母語がままならないうちに外国語を習得するのは諸刃の刃でもあると聞きました。その方曰く、アイデンティティを築くうえで不安定になりやすいんだそうです。なるほどなと。
そうは言うものの、我々にとって99%の言葉のシャワーは日本語でしょうから、まぁ後付けでも耳は鍛えられるだろうし、そんなに心配はしておりません。

が。。。!しかしっ!
この春から小5・小6の学年の児童の皆さん!
あなたたちは基本的に「新しい英語教育」の準備をしないといけないのです!
通知表の評価がつく「教科」に変わるのです!
実際には2年後から実施なのですが、いきなり中学の英語が難しい基準に変わるので、今から「移行措置」(…年の離れたお兄ちゃんお姉ちゃんがちょっと前に教科書が分厚くなったことをお家の人から聞いてみてください。)が始まるんです。場合によっては「新しい指導要領通りの『先行実施』が始まるんです。(高松市なんかは先行実施、丸亀は移行措置。差がつきましたね。)
「ふ、安心した、まだ本式の段階じゃないんだ(^^;)」と思った保護者の皆さん、
中1に上がったらどんな英語の授業になるんでしょうか?ちょっと想像してください。
When we study English, we will learn it in English.
えぇ~マジで~!!
(上の英文、たとえ書けなくても、聞いてなんとなくの理解は小学校卒業時に求められると思われます。)

私個人は、今まで英語が苦手って子供さんをたくさん指導してきたので、こんな絵空事どうせ無理だわ~と、高を括っていたのですが、もはやどんなことをしてでも英語教育を改革し、グローバルに活躍できる人材を育てるようです。
現在、斜陽であるモノ作り産業では今後立ち行かないであろう、未来を生きる子供たちが世界で生き残るために、教育を変えるしかない、そういうことが出発です。
実は、今回の改訂話は、我々大人の認識をもっとシビアに変えろということなのです。

小5~小6の2年間で、「マスターすべき単語数」は600~700語。いわゆる英語検定では5級では足りないので4級くらいかと。しかも、もう一回教科書をみてください!
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/123/houkoku/1382162.htm
いきなり不規則動詞から習ったり…
(もっとも今の中学校英語の体系理解が果たしてベストかというとそれは何とも言えないのですが。)
そういうことで、今回の新学期は、実はとても劇的な状況なのです。そこで私たち稲伸ゼミナールでも、その新しい英語対策を取り組んでおります。まだ英語のお問い合わせが少ないのですが…、今後多くなってくると思い、教材研究に勤しんでおります。

具体的に、稲伸ゼミナールでは、

①小1~4年生向けに、基礎レッスンの「ジュニア英語」※現在5名です。これまた人数に限りあり。

②小5・小6で英語初心者は「新しい小学英語教科書「WeCan」完全対応の「アドバンス英語」

③既に英語を英会話などで、英語をかじっている場合、(ごめんなさい、かじっているのは悪い言葉ですが、「中学校で困らない」状況まで至っていない、という意味です)
アルファクラブ「英語BASIC」→英検合格メニュー

④英語を検定5級(それ以上も当然対応)までとれている生徒さんは上級へ進める個別対応「文法・読解指導+速読英語」

以上のようになっています。

語学は現状を踏まえて段階的にしか指導できません。
結果的にきめ細かく指導するために、これだけ細分化して指導しています。

塾生の進学先でもある、大手前中学校では中2後半(今年は中3初めから)から構文150(美誠社)を学習します。というか、今までは学校はこれオンリーです。ですからここで英語嫌いが増える傾向にあるし、実際のところ、語彙や文法習得が甘ければ、色々この先苦労します。大手前学園さんのオープンスクールで先輩方に尋ねてみてください。だから英語力の補完として塾で何をしてあげるのかを、これまた個別に指南しています。こちらもお問い合わせお待ちしております。

この時期に塾に問い合わせがくるニーズ第一位は算数(数学)に不安ですが、やはり今年は今後英語のリクエストが多くなってくると思います。定員に達しますとそれ以上のお申し込みはできませんので悪しからずご了承ください。
以上英語の話題でした。(小玉)