【小・中・高一貫指導の総合学習塾】稲伸ゼミナール 丸亀・多度津

社会/5教科講評

社会

■歴史分野(25点)

今回の歴史分野の問題に関しては、高校受験を目指す中学3年生に対する「学習の診断」と銘打ったテストとして全く相応しくないと断言できます。
従って、受験生は今回の社会の結果は気にしなくていいと思います。その理由を以下に述べます。

・全配点25点のうち、記述問題に8点配点されており、これは、難関大学の入試問題にもないことです。
入試が近づいた第5回や総合診断テストでは記述問題への対策が大事ですが、第2回でこの配点は全く意味がありません。

・学習の診断(診断テスト)の第1回、第2回は中学1・2年生時の総復習のためのテストであり
教科書本文にゴチック字体で表記されている重要語を中心に作問すべきであり、そこにこのテストの意義があります。
この観点からすると、今回は第2回診断テストとしての意義から大きく外れた問題が多いように思います。

・問題1~問題3の間に統一的なチェック(時代別の出題バランス、字句の用い方など)がされていないように思われます。
この問題は一人の作問者が、短時間のうちに、他からのチェックをほとんど受けずに作られたと推測できます。

 

【問題1】14世紀(室町時代)~20世紀(第一次世界大戦後) 8点配点

歴史の舞台となった半島を題材にした問題は受験生の関心を引いたのではないか。
この点では評価できるが、設問の仕方に大いに問題がある。

例えば、(2)と(4)を比べてみよう。

(2)(半島を二分した戦争が起こった)より、GHQの指令で日本政府が作った

組織名を書け。

(4)(ベルサイユ条約)の翌年に世界平和と国際協調のためにつくられた機関の

呼び名を書け。

(2)と(4)では明らかに正答率に差が出る。(2)にはいきなり正解を求めているのに対し、
(4)は「世界平和と国際協調のため」という機関の設立目的を誘導語句としてつけている。
(2)の正答率はかなり低く、逆に(4)は全員正解でも不思議ではない。
(2)の正解「警察予備隊」は教科書では重要語ではなく、
ゴチック字体で表記されている「自衛隊」が重要語である。重要語でない語句を正解として求めるなら、設問文に誘導語句をつけなければならない。
(例:「GHQの指令で日本政府が作り、後に自衛隊に改組された組織名を書け」)

しかし、ここは本来「警察予備隊」を答えとして求めるのではなく、「自衛隊」を答えとして問う問題にするべきであろう。
なぜなら、3年生になって習う公民分野では、日本国憲法の三大原理の一つである「平和主義」の項で
自衛隊についてちょうどこの時期に学習することになっているので、生徒への関心付けにも適切だと思う。
更に、新教科書では自衛隊と憲法第9条や集団的自衛権との関連に及び、記述字数が大幅に増えている。
このような時代の流れを読めていない問題と言える。

【問題2】19世紀(江戸時代後半)~20世紀(第二次世界大戦後) 13点配点

この問題2は大いに「問題あり」である。
全10問のうち3問が記述式解答問題であり、13点のうち6点を配点している。
先に述べたが、これだけで「学習の診断」の意味を失ってしまっている。

(1)-a,bは江戸時代天保の改革に関する問題で適当な設問であり、更に他の改革の復習にも通じるので良としよう。
(2)-aは幕末の条約として日米和親条約を取り上げ、開港地の「下田」を正解としている。下田を正解としたために(2)-bでは記述問題を無理やりに作ってしまった。ここは、日米通商修好条約を取り上げるべきである。生徒に対しては、幕末の日本経済・貿易の問題や討幕運動との関連、条約改正問題への広がりで勉強するきっかけつくりになると思う。「下田」正解からは次の問題(学習)への広がりが生まれてこない。
(3)~(8)取り上げた歴史事項について不可はない。
ただ、(6)、(8)を記述式解答問題にしなければならない確たる理由はない。安易な問題作りといえよう。

【問題3】13世紀(鎌倉時代)~17世紀(江戸時代前半) 4点配点
歴史問題3問のうち、香川県に関連する問題が1問出題されることになっているが、
今回は「塩飽水軍の本拠 本島」に関連した問題である。

(1)鎌倉文化の特徴を述べた文を選択する問題。他の文化との比較ができる。
(2)織田信長の戦法について記述式の解答を求める問題。
(3)島原・天草一揆(1637年)の頃に江戸幕府が行ったことを、すべて選ぶ問題。
設問の文(「頃」)があいまいで答えにくい。
正解のア…絵踏の実施は1620年代に始まっており一揆の頃も行われていた。
不正解のイ…ポルトガル船の来航禁止は1639年なので一揆の頃は貿易を行っていたのではないか? だとしたらこれも正解では。

 

■地理分野(25点)
【問題4】資料-都道府県別果実の産出額、三重県の果実の産出額、梨の生産について、果実の消費・生産・輸入の推移   8点配点
基礎的知識を問う問題(海流名)、資料を読み取る問題、作図する問題、資料の内容に合う語句を選ぶ問題、記述問題などで構成されており、不可はない。

【問題5】資料-中国・四国地方における「A造船」のある場所、ある都市の雨温図
造船の受注量に関するニュース、年間造船受注量の推移、広島市の地形図、ある県の観光客数   13点配点

資料中の「A造船」は今治造船とすぐ判断できれば、問題に対する興味が沸き、集中度も上がる。

(1)東経135度の線が見つかれば易しい。基礎的知識
(2)九州の形が思い浮かんだかな? 日頃丹念に地図を見ていれば何でもない問題です
(3)海・海岸地形、自然災害に関する基礎的知識を問う問題。
(4)雨温図から都市をあてる問題。 降水量(年間、月別)から瀬戸内気候と判断する。
(5)海上輸送での輸出品目をあてる問題。航空輸送での輸出品目はウ
(6)2つある造山帯の一つ。基礎的知識
(7)資料を読み取り正しいものを選ぶ問題。
(8)・地形の名称を問う定番の問題。基礎的知識
・歴史地理の問題
(9)石見銀山、出雲大社から島根県
【問題6】25000分の1地図(福良見)           4点配点
地元まんのう町満濃池の地図が出題された。受験生にとって安心できる題材で、
落ち着いて解くことができたのではないだろうか。
地図問題としては、どれも定番かつ平易な問題であり、
診断テスト最初の地図問題としては良問と言える。(塾では直前問題でやっていた)

(1)満濃池の水面の標高を問う問題。縮尺25000分の1から主曲線の間隔10m、計曲線50m
水面に最も近い標高表示を見つける。
(2)X地点から谷にそって満濃池に向かう
(3)正誤問題
ア 0.25㎢=0.5㎞×0.5㎞=500m×500m 500mは25000分の1の地図では2cmになる
つまり、地図上2cm四方が0.25㎢になる
イ 果樹園の地図記号を探す
ウ 南東の方位を確かめる
ェ 茶畑の地図記号を探す
(4)写真を撮影した位置を探す問題

 

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